クレソン

 3月中旬に会社近くの田んぼ用水路で自生のクレソンを採りました。ゆっくり採っている時間がなかったので根っこごと引き抜き持ち帰って茎葉を仕分けしました。
湧き水の用水路なので春の七草の芹とばかり思っていたのですが、集会の姉妹から「これはクレソンですよ。」と教わりました。
ネットで調べるとクレソンは、「ヨーロッパ原産の野菜で、アブラナ科の多年草で、独特の香りや辛みがあり、肉料理やサラダ、鍋物などに幅広く利用されます。
 (AIによる概要)その特徴は、
1、ワサビの仲間で、清涼感のある辛みがあります。
2、抗酸化作用のあるカロテンやビタミンE、骨粗しょう症予防に有効なカルシウム、ビタミンC、葉酸、カリウムなどが豊富に含まれています。
3、解毒機能の強化や抗がん作用が期待されるグルコシノレート、血栓の防止作用があるアリルイソチオシアネートなど、人体に有効な機能成分も含まれています。」と書かれていました。
確かに生で食べてみると辛みというより苦みを感じます。
 ふと、旧約聖書出エジプト記十二章の過ぎ越しの食事のことを思いました。イスラエルの民はエジプト脱出の夜、傷の無い1歳の雄の子羊を屠ってその血を家の入口の2本の門柱と鴨居に塗り、その肉を焼いて種を入れないパンと苦菜を添えてその夜のうちに残らず食べて旅立ちました。
その夜、エジプトに神の裁きが下り、血の塗られていない家の人、家畜の長子が神の使いによって打たれて死にました。その出来事は、時を経て全ての人に下る神の裁きと救いを物語るものでした。
その時の苦菜はクレソンではなかったようですが、その苦菜は全ての人の救いのために十字架の上で苦しんでくださったキリストの苦しみを私たちに示しています。
「イエスは、死の苦しみのゆえに、栄光と誉の冠をお受けになりました。その死は、神の恵みによって、全ての人のために味わわれたものです。」
(ヘブル人への手紙2章9節)
集会では、週の始めの日のパン裂き集会でパンと杯をもって主イエス様の御死と復活を記念します。その時に私たちは苦菜に象徴されるキリストの十字架の御苦しみに思いを馳せて救いの恵みを感謝しています。