信頼すべきお方

「この方に信頼する者は、だれも失望させられることがない。」
「同じ主がすべての人の主であり、ご自分を呼び求めるすべての人に豊かに恵みをお与えになるからです。」 (ローマ人への手紙 十章十一、十二節)
「この方」とは、イエス・キリストのことであり真の神様のことを示しています。
わたしたちは、誰か信頼している人がいるでしょうか。人によって答えは違うと思います。それは自分の家族であったり、恋人、友人、世話になっている恩人だったりするかもしれません。信頼するということは、相手の方をよく知らないとできません。相手の方をよく知りもしないのに、信頼することはできないのです。
 もし、身近に自分の信頼できる方がいるとして、その方の悪い面を見たり知ったりしてしまったらどうでしょうか。心が動揺して、その人との付き合い方など考えたりするのではないかと思います。
他には皆から認められるような有名人が裏で悪事を行い、人からの信用を失って、多くのファンの人が離れてしまったという話しもよくあります。
 また、詐欺師がいい例です。詐欺師は人を騙すプロで、詐欺にも色々な種類がありますが、表側では上手く取り繕い、良い人のように見せますが、心の中では全く違うことを考えています。
エレミヤ書の中に、人の心は何よりも陰険でそれは直らないという御言葉が書かれてあります。そこには人間の罪の性質が大きく表れていると思います。人間の目から見ると、表側でしか良し悪しを判断できません。詐欺師に限ったことではなく、どんな人間であっても、表側では善人に見えていても、心の内には良くない思いを持っており、聖書によれば全ての人が罪人です。
「罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」 (ローマ人への手紙 六章二十三節)
 人間はいつの日か必ず死ぬということに直面しますが、さらにそこから第二の死があると聖書は教えています。わたしたちは神様の裁きから逃れることはできません。しかし人間が救われるために、神様はこの世に御子イエス・キリストをお遣わしになり、私たち罪ある者のために十字架にかからせ、身代わりとなさってくださいました。
 また、最初の話に戻りますが、自分に信頼できる人がいるということは大事なことですが、本当に信頼しなければならないものは何か、私たちは知る必要があります。わたしたちが人を信頼するというのは、その人がこの地上で生きている限りのことです。人間はいつの日か亡くなる時がきますので、いつまでもその人に信頼し続けることはできません。
私たちが、本当に信頼しなければならない真の神様を求め、信じ、自分の本当の救い主だと認める方となられますよう心からお勧めいたします。