通勤電車の中で
「みことばに心を留める者は幸いを見つける。主に拠り頼む者は幸いである。」箴言十六章二十節
最近、我が家に猫の絵が描いてある日めくり猫語録万年カレンダーが登場しました。十八日の言葉は、「いいことあった やる気が出てきた」です。
その日は早朝出勤でした。私は通勤で東部野田線を利用していますが、S駅から柏方面行きの電車に乗り換えると座席でスマホを操作する人の中に聖書らしき本を揃えた足の上に置き静かに目を落としている四十代前後の男性が目に留まりました。その路線を利用して三年半になりますが車中で聖書を読む人を見たのは初めてです。
手元をよく見ると、ブックカバーの隅は擦り切れていてその開かれている本は赤線こそは引かれてはいませんでしたが、手垢で黒くなっていてよく読み込まれていることが手に取るように分かりました。私はこのところ体調もあまり良くなく元気の出ない日々が続いていますが、その朝はすがすがしい気分になり生気を取り戻したようでした。日本の国もまんざら捨てたものではないな、希望があるなと思いました。
旧約聖書の列王記第Ⅰ十九章で気落ちした預言者エリヤに主なる神様は「しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残して置く。
これらの者はみな、バアルに膝を屈めず、バアルに口づけしなかった者である。」と告げられました。まさに、その朝の光景は私にその御言葉を思い起こさせるもので、思わずその方の前途の祝福を祈らずにはいられませんでした。その日は平安な一日となり感謝でした。
「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書がわたしについて証言しているのです。」ヨハネの福音書五章三十九節
「それから、イエスは、モーセおよびすべての預言者から始めて、聖書全体の中で、ご自分について書いてある事がらを彼らに説き明かされた。」 ルカの福音書二十四章二十七節
「聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです。」 テモテへの手紙第Ⅱ三章十五節